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News Letter9月号

倉わり぀぀ある日本

接波埌の救枈から 貚幣制床からの解攟が、瀟䌚を持続可胜にする。

2011幎の巚倧地震で、日本は東北地方の広い範囲で接波の被害に遭った。被灜者がお金の芁らない亀換を維持できれば、互いの助け合いがもっず持続可胜になるずいう事䟋芳察を、郜垂型゚コビレッゞのアズワンから片山匘子が報告する。

2011幎3月、犏島の海岞沿いにある原子力発電所がメルトダりンを起こした。それ以来、倧量の攟射線が倧気䞭や海や倧地に挏れ続けおいる。4幎たった今、問題はなお深刻に日本䞭を巻き蟌んでいる。接波に匕き続いお起きた䞀連の事故や出来事は、想像を絶する圱響によっお、倚くの垂民を絶望させ、同時にそれたでの幻想から目芚めさせるこずにもなった。そのこずは、私が最近のむンタヌナショナルニュヌス3月号ず6月号で報告したように、゚コビレッゞを玹介するEbook、新しい運動の誕生、トランゞションタりンのネットワヌク化など、新しい協力関係の出珟に繋がっおいる。

2000幎の終わりにスタヌトしたアズワンコミュニティも、これらの協力関係の䞀぀ずいうこずができる。アズワンはオヌプンスタむルの郜垂型゚コビレッゞずみなされおおり、スタディツアヌの開催が求められるようになっおから、参加者数は増え続けおいる。スタディツアヌには被灜地からの参加者もみられ、特に、人々がいかに安心できる関係を営めるのかに関心が集䞭しおいる。私はこの問いかけが、特に緊急時や危機に際しお゚コビレッゞに人々が䜕を求めおいるのか理解する䞊で、本質的な芁玠ではないかず考え、この点に぀いお私たちの経隓を振り返っお考察をしおみたいず思う。

もちろん、どんな緊急事態でも、たずえば個人の携垯電話や灯りを確保するためのミニ倪陜光発電システムのような具䜓的な解決策は必芁だ。深刻な灜害埌の、颚玀䞊の問題および捜玢や救出などいずれの面でも欠かすこずが出来ない。たた䞀方で、゚コビレッゞでよくみられる瀟䌚モデル、お金の芁らないお店は、灜害埌の暮らしの䞭で誰でも灜害時に必芁なものを協力的に入手できる機䌚になる。 しかし緊急時に実珟するには、コミュニティのメンバヌず地域の人々、そしお地域の行政ずの協力関係がある皋床深たっおいるこずが必芁だ。スタディツアヌの参加者たちは、コミュニティの枠を超えたオヌプンな協力関係の実態に倧倉驚いおいる。たずえばたちのはたけ公園や未来の里山は灜害時における緊急避難堎所ずしおも機胜するように、解攟された空間ずしお䜜られおきた。そこでは誰でも枅朔な井戞氎や䌝統の炭を燃料ずしお入手でき、たたいろんな幎代の人同士がそこで出䌚うこずができる。それは灜害時には生死にかかわるこずを協力的に芪しく䜜業できるこずに繋がっおいる。

しかしながらアズワンを蚪れるスタディツアヌのほずんどの参加者が泚目するのは、以䞊のような衚面的な方法ずいうよりは、どうやっお健康的な人間関係を育お、営んできおいるのかずいうこずだった。䞖界的にも倚くの゚コビレッゞの詊みが、人間関係や経枈や組織運営の困難さで、詊行錯誀の途䞭で厩壊しおしたうこずが倚い䞭、アズワンは15幎にわたる様々な詊行錯誀を経隓しながら、いかにメンバヌ同士や地域の人々ずの関係を育んできたのか。特に被灜地からの参加者が、スタディツアヌに参加した動機ずしお、被灜地での人間関係づくりをあげおいたこずを思い出しお、盎接取材しおその内容を確認したくなった。

倧槌町は海岞沿いの町で、町長ず32人の圹堎職員を含む1277人が呜を奪われた。平垞時の状態に戻そうず、町民を支揎するための努力が今も続けられおいるのだが、2015幎9月珟圚、倚くの町民は未だ仮蚭䜏宅での暮らしを䜙儀なくされおいる。準職員ずしお暪浜から掟遣されおいる匥生子さんは、「誰もが誠実に懞呜に働いおいるが、状況は盞倉わらず厳しく、職員はすっかり疲れきっおいる。䞻な問題は、人間関係ずお金の問題に由来しおいる。」匥生子さんはさらに続けお、「他の人たちず比范しおサヌビスを受けおいない、ほかの人はあんなに沢山受けおいるなど、䞍公平に扱われおいるずいうクレむムの察応に倚くの時間が費やされる。䞻䜓的に自分たち同士で解決できるようなこずがたくさんあるはずだが、それは圹堎の職員からは蚀えない」

盛岡垂の民間サポヌトグルヌプのリヌダヌ、吉田盎矎氏は、ほかの被灜地の倚くでも倧槌町ず同様の状態が起きおいるず指摘する。「接波に襲われた盎埌は、みんなお互いに本圓に仲良く助け合う。数日埌、支揎物資が䟛絊され、お金が次第に埪環し始めるず、被灜者の䞭で仲良く互いを支え合う状況は䞀倉しお、他の人よりどれだけたくさんもらえるか察立が始たる。䞍満ずお互いぞの䞍信感が広がっお、緊急時であるにもかかわらず、お金がなしでは䜕をするにも難しい状況になっおいく。

吉田氏は、どうやったら人々がお金なしで公正に埩興するための協働䜜業をしおいけるかに焊点を合わせた。圌は貚幣制床から解攟された事䟋を探し出し、その䞀぀がアズワンコミュニティだった。「私が幎にアズワンに滞圚したずき、たった日間で党䜓の仕組みたでは十分理解するにはいたらなかった。しかし圌らは個人ずしお自由であり、お互いに支え合っおいるずいうこずには確信が持おた。」 珟圚、吉田氏は盛岡垂で自助蟲園の怜蚎や定䟋のミヌティングを開催しおいる。圌は地元の垂民ず心からの䌚話を継続しおいこうずしおいる。吉田氏は「これたでにない新しい瀟䌚システムが存圚するこずは人々にずっおずおも必芁だず思う。゚コビレッゞの瀟䌚システムは、人間性ず瀟䌚に぀いおの実珟可胜な目暙ずなりうる。」

どんな状況䞋になっおも、䌚話を継続するこずは人間関係䜜りにずっお欠かすこずはできない。しかしながら、人々がその話し合いの結果を喜んで意欲的にシェアできるかどうかは䌚話の質にかかっおいる。

ここで持続可胜な察話に関する興味深い考察があるので玹介したい。圌らは被灜地から来たのではなく、党く異なる文化圏からアズワンに来蚪した人たちだが、圌らが倧倉信頌できるので、ここで玹介しおおきたい。

ペドロ アロりゞョ メンデス氏はブラゞルでガむア゚ディケヌションの講垫やDragon Dreamingずいう運営方匏のファシリテヌタヌでもあるが、圌は日間アズワンに滞圚しお、「サむ゚ンズ」を孊がうずしおいる。サむ゚ンズずは、コミュニティづくりの経過の䞭で生たれた、事実の芳察にもずづくアプロヌチで、Scientific Investigation of Essential Nature + Zeroの頭文字をずった造語である。ペドロ氏は「䌚話によっお持続可胜な関係性を構築しおいくためには、互いが客芳的になれるかどうかが必芁䞍可欠だ。サむ゚ンズはわれわれに客芳性を持たせおくれ、盞互理解を促進しおくれる。」

ほかのブラゞル人たち、ゞェヌンずむタマヌルは、「人々の関係は盎接自然ずの関係に圱響する。アズワンで午前䞭若い人たちずファヌムで働いおいる時、私たちはそれぞれお互いの心を開き、自分の内面を芳察し、䌚話を぀づける、そしおその方法のシンプルさを心に刻み぀けおいる。若い人たちはい぀もそうしおいお、お互いに぀いお知りあったり、ほかの人に察しおどう反応しおいるかを知っおいくこずが、面癜いだけでなく圹立っおいる。」

ペドロ メンデスさんはさらに加えお、「もちろん私はいわゆる神秘䞻矩も吊定するものではない。しかし、もしもっず幅広い人たちずずもに生きおいこうずするならば、より客芳的な芖点ず態床が必芁になる。」

月日、高校生から障害を持぀人たちも含めお䞇人をこえる人たちが、東京の囜䌚議事堂を取り囲んで政府に察しお自分たちの意思衚明をしようず集たった。 それは心からの衚珟だった。このこずは日本人が次第にその䞻䜓性を確立し始め、協力しお䞀緒に行動できるようになっおきおいるこずを瀺しおいる。

゚コビレッゞのシステムやその経隓は、䞇人にずっお実珟可胜な、新しい人間のありようず瀟䌚のモデルを提案しおいけるず私は考える。぀たり、私たちがコミュニティから䞻䜓的に自立するず同時に、持続可胜な䌚話を行いながら、倚様な人たちず平和的に協力しお、普遍的な共通基盀を構築できるず瀺すこずである。そのために私たちは䞖界の倚様な人たちずずもに、人間ず瀟䌚の本質に぀いおの探求ず察話を継続するこずが必芁である。

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