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日本での開催がインターナショナルのニュースに!


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日本のアズワン鈴鹿コミュニティで、ガイアエデュケーション認証EDEコースが開催

byジョバンニ・チャ―ロ

4月、日本で、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティが、a Gaia Education certified EDE in Japanese「Gaia Education 認証の日本語版EDEコース 」を開催した。

コースは、名古屋の西南、三重県鈴鹿市内で開催された。工業の先進地でもあるこの地域は、おびただしく田圃が市内や郊外に向けて広がっていることでも際立っている。GEN-Japan代表の片山弘子氏は、GEN-Japanとアズワンコミュニティの協力で開催されているこのEDEの、主要なオーガナイザーの一人である。

コースは、ガイアエデュケーションとユネスコGAPから2重の認証を受け、2017年4月~9月に亘って開催の予定である。主宰者たちは、全く新しい「1か月に3日間」というフォーマットを適用して、週末の合宿と地域にある持続可能なデザインのプロジェクトへの滞在と、ケーススタディを含めたプログラムにしている。

私は、このオープニングセレモニーと公開講座に招かれた。会場となったのは、通称、鈴鹿カルチャーステーションと呼ばれるコミュニティセンターで、メンバーが協同で運営している。そこでは、市民向けの教育、文化や、行政的な交流や、あるいはコミュニティメンバーの交流も気楽に行われている。地域の環境活動家、三重県や鈴鹿市の行政関係者、議員、コミュニティメンバーや一般市民が参加して、オープニングが開催された。

アズワン鈴鹿コミュニティは、EDEコースの開催に、完全にフィットしている。なぜなら、サイエンズ研究所、あるいはサイエンズスクールなど、人間の本来性について研究する機関を同時に運営しているからである。アジア各地から人々が訪れ、下記のような疑問について学び、研究している。、

・人間の本性とは?

・お金を稼がなくても、尊厳を持って生きられるのか?

・報酬なしでも、意欲を失わないか?

・競争がなくても、進歩や発展は止まらないだろうか?

・義務や責任がまったく人々に課せられなかったら、社会は崩壊するだろうか?

・職場で、もし社員が自由に休みをとったら、ビジネスは失敗するだろうか?

・人はお互いに対立するものか?

・意見が異なるとき、人はお互いに仲良くしないのだろうか?

・組織やコミュニティに、もしランクや権威の関係がなくなったら、壊れてしまうのか?

・すべてがタダになったら、人々は先を争って所有しようとするだろうか?

The Japan 2017 EDEガイアエデュケーションは、日本の各地から16人の参加者が集まって開催された。年齢幅は、21歳から60歳代、この半年のコースで学び経験したことを、彼らのコミュニティにもたらそうとしているメンバーたちだ。

アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティは、EDEのカリキュラムの原理や価値が、大都市の生態系の中にいかに適応できるか、多くの事例を示している。鈴鹿カルチャーステーション以外に、彼らは都市内で都市型農業を経営し、野菜を育てている。そこでは、地域用に野菜や果物を大量に育て、EDEの環境の課目の基本に資する内容になっている。また彼らの温室栽培は年間通して稼働し、農業とともに、野外料理のようなコミュニティのイベント、見学、実習制度や商業活動も行われている。

もう一つの活動の中心は、おふくろさん弁当という、テークアウトのフードサービスだ。そこでは、いろいろな種類の弁当が調理され、市内各所の会社や、施設、役所やセンターに、配送車隊によって届けられている。彼らの会社は、コミュニティメンバーやそれ以外の市民も、鈴鹿市内から何十人も雇っている。「良い行いをすれば、よくなっていく」という、社会的な使命によって経営される社会企業のモデルだ。

アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティと、ガイアエデュケーションは、持続可能なコミュニティデザインを促進する目的でつくられたプログラムのもとに、相互に尊敬し、協力しあうよう努力することでパートナーとなった。その目的は、ここでの学びを、自由でものも心も豊かな社会を協力して作るために活用していくことだ。統合的なカリキュラムの構造は、すべてのコース参加者に、実践的で包括的な学びの機会を提供し、スキルを伝えられるように意図されている。

Photo credits: GEN Japan, As One Community and Giovanni Ciarlo

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